今週の工場

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第5回目インタビュー「蒸し場・揮発水洗」に携わる職人

京友禅最終工程の蒸し・水洗を行っている弊社では
たくさんの職人がそれぞれの工程に携わり、職人と職人の連携によって一つの反物が出来上がります。

第5回目インタビュー「蒸し場・揮発水洗」に携わる職人さん

美しい反物が出来上がるまでに、さまざまな工程があります。
京友禅には、糸目友禅、ローケツ染友禅など技法があり、ゴムを使用して糸目を描く「ゴム糸目」や
蝋を使用しているローケツ染などの反物があります。

染め終わったあと、反物に付いているゴムや蝋を特殊な溶剤を使用し除去する、揮発水洗という工程があります。

今年入社された、新人の山田さんにお話を伺いました。

Q1.仕事内容を教えてください。

入社当時は、蒸し場に携わり、反物を蒸す前に、スパイダーと言われるピンに反物を掛ける作業や、
反物を蒸し箱に入れる工程を行っていました。

さまざまな工程に対応できるよう、現在は、溶剤洗浄、地入れ、前処理の工程を行いながら蒸し場の繁忙期には、補佐をしています。

前処理とは、白生地はそのままでは染料が上手くのりません。

より美しく、染まるよう生地を加工するのが「地入れ、前処理」です。

Q2.仕事で心がけている事は?

お預かりした反物を汚したり傷つけたりすることなく、綺麗な仕上がりになるような作業を心がけております。

現状では与えられた仕事をこなすことしかできませんが少しずつ品物の特性を把握し、
最適な方法を選択できる一人前の職人になれるよう精進していきたいと思っています。

Q3.これまでに、印象に残った出来事。

仕事を教えて下さる、先輩方の仕事に対する真摯な姿勢や
それまでの経験が伝わってくるほどの圧倒的な知識など、特別な時ではなく、日常で伝わってくることが印象に残っています。
いずれは私も一人前になり、後輩を大きく育てられるようになりたいと思っています。


京友禅最終工程である、蒸し・水洗の工程を行っている工場で唯一のしごき染を行っています。
様々な工程を経て染め上がった反物を、蒸し・水洗の工程を行う事で、染料が美しく発色し、定着します。

しごき染は主に型染の京小紋の地色を染める染色技術です。
京小紋は、京都のきもの文化ととても深い関係のある、正絹の普段着の着物です。

京都のきもの文化には、平安以前、渡来人によって伝わった蚕の生産にはじまり、神社仏閣の織物である金襴、宮中の高級官僚の衣服、そして時代の移り変わりによって、変化してきた衣食住の中に、絹の文化が根強く反映されています。

京友禅最終工程である蒸し工場で一軒だけの技術「しごき染」を継承するブランド
「京小紋 SHIGOKI Online shop」